[プレゼン道場] アニメーションは効果オプションで設定せよ – パワポ職人芸 Vol.9

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PowerPoint のアニメーションはいろいろな効果を演出できます。意味のないアニメーションは避けたほうがいいですが、何かインパクトを残したいときや、経緯を示したいとき、Before & After のように違いをみせたいときには有効活用したいものです。

ただ、アニメーションの既定値は、その単体で目に優しい設定になっている (と私は思っている) ので、一つのアニメーションだけではなく、複数のアニメーション要素で構成したアニメーションだと、もっさり感や目にちらつきや気持ち悪さが残ることがあります。

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それゆえに「アニメーションは極力使うな」、「多用すると目に優しくない」、「酔う」という意見になるのではないかと思います。

でも、テレビ番組などどうでしょうか?かなり動きがある画面ですが、目がそれだけで疲れたりすることはあまりないですよね?

アニメーションも 自分が演出したいように設定すれば とても見やすいものになると思います。

アニメーションには、「効果」というオプションがありますよね?これを使うだけで目に優しい、自然な動きに演出を変えることができます。このときに イメージするとよいのが、Windows Phone や Windows 8 のストアアプリの動きです。これらはとても大きな動きで切り替えや画面遷移を行っていますが、見ていてあまり疲れたりしませんよね?それどころか期待感や昂揚感を演出したり、反面、落ち着きを演出したい非常に優れた動作をしています。そんな感じしたいものです。

ポイントは3つだけです。

 

効果で滑らかを演出


アニメーションを設定すると「効果」が使えるものが結構あります。私がよくつかう「スライドイン」、「スライドアウト」には、「滑らか」設定があります。

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既定では「滑らかに開始」も、「滑らかに終了」も「0秒」になっていますね。これを変えるだけでアニメーションは様変わりします。

たとえば、「滑らかに終了」に振り切るまで (アニメーションの継続時間めいっぱいまで) にしてみましょう。アニメーションの終了間際がソフトな感じになります。スライドインで行うと、ちょうど Windows Phone や Windows 8 のように、シュッと出現して滑らかに着地してくれます。

後程動画も載せますが、このシーンはこれくらいで調整しています。

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タイミングで、アニメーションを短く


次に検討したいのが、アニメーションの長さです。既定だとそれ単体で映えるようにできている (と私は思っている) ので比較的長めな設定になっていることが多いです。この「継続時間」をうまく調整することでオーディエンスに感じてほしいほどよい効果に変えることができます。

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私は、0.5秒やさらに 0.3秒など短くする傾向がありますね。早すぎで目に優しくないように思われると思いますが、そうでもないです。その単体のアニメーションに意味があるわけではないので、アニメーション構成でアニメーションを演出するなら短くするというのはとても有効です。

このシーンではこれくらいの継続時間に調整していました。

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紫色のボックスが、画面の左から右に大きく動くアニメーションですが、これを1秒で動かしています。上述の「滑らかに終了」とセットにしていますので、違和感が少ないアニメーションになっていたかなと思います。

 

アニメーション連携をきめ細やかに


先にも少し述べましたが、アニメーションはいくつかの部品を動かしアニメーション構成全体でオーディエンスに直観的に訴える、理解してもらうために有効です。また、「眠気覚まし」的な効果もありますw

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このシーンでは、(←) なアイコンと (→) な方向に回転させつつ、色を白に変えています。同時にテキストも色を白に変えて、項目が引き立つように演出しています。ここでは、都合3つのアニメーションを駆使して一つの動作を構成させているということです。

まず、回転ですが、以下のように設定しています。

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ここでも「滑らかに終了」を使ってます。ほぼ同時に色も濃い色から白い明るい色に変えています。それが次のアニメーションです。

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タイミングを見てください。「直前の動作と同時」を使っています。そして、「遅延」で少しだけずらしています。

ここが大きなポイントです。アニメーションの「開始」設定は、「クリック時」、「直前の動作と同時」、「直前の動作後」があります。アニメーションのトリガーの部分は「クリック時」を設定しますよね? (わたしは実はアニメーションの開始時もクリック時は使わなかったりしてしてますが)

アニメーションを連携させるときに、「直前の動作後」を選択することが多いと思います。一つアニメーションやって、その次のアニメーションですから自然とそう考えますね。でも、一番使えるのは「直前の動作と同じ」と「遅延」のコンボです。

基本同時に発動するアニメーションにしますが、遅延で時間調整することで滑らかなアニメーションを総合的に作り上げることができます。

 

さて、今回はアニメーションについてみてきました。この手法と、以前に紹介した「アニメーションを使わないアニメーション」を活用すると見やすい動きのあるプレゼンになります。ぜひお試しください。

これらを使った参考例として昨日に講演した XDev 2012 の資料を動画にしたものを掲載しておきます。



 

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長沢智治

アトラシアンのシニア エバンジェリスト。

ALM, アジャイルなどの開発プラットフォームの訴求を中心に活動している。認定スクラムマスター、ASTER テストツールWG、『アジャイルソフトウェアエンジニアリング』『C# 実践開発手法』の監訳、Agile Ultimate Stories Iteration 1,2,3,4,5 など寄稿、共同執筆多数。

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