実録!長沢のデモ環境を構築する手順 その1

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はじめに


長沢がデモで実施している環境は、すべて自分でゼロから構築しています。出来合いのものを使ったりはしていません。私がアトラシアンに参加して最初に構築したデモ環境は、デモ実施予定のデブサミの3日前でした。そこからでもデモ環境を構築することができます。

今まさに、クラウド環境上の仮想マシンに、再び環境を構築しているので、その手順を公開していこうと思います。

なお、環境の構築は、数時間でさっさと終わりますが、このシリーズの投稿は、数日かけてゆっくりと行っていきます。また、例によってフィードバックがなければ、途中で打ち切りますw

基本でも環境は、10ユーザーまでならば、$50 で構築して利用できます。

 

デモ環境の構成


デモ環境は、以下のものを使います。

  • 企画文書、各種計画書、ふりかえりなどのナレッジ蓄積: Confluence
  • プロジェクト計画、トラッキング、各種作業のコックピット: JIRA Agile
  • Git リポジトリ、コードレビュー: Stash
  • 継続的インテグレーション、継続的デプロイメント: Bamboo
  • Git クライアント:  SourceTree
  • グループチャットと各種通知: HipChat

念のため、お値段の内訳を書くと、デモ用途で使うならば、$10 / 10 users で事足りるので、

  • Confluence: $10
  • JIRA: $10
  • JIRA Agile: $10
  • Stash: $10
  • Bamboo: $10
  • SourceTree: $0
  • HipChat: $0

ということで、合計 $50 です。もちろん、これに、Confluence Questions, JIRA Service Desk, JIRA Portfolio などを足せば、それぞれに +$10 していくといった計算式になります。

 

デモ環境の構成図


構成図は、すでにフリー利用可能な PowerPoint 資料を公開していますが、それに準拠します。というか、そのまんまです。

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アプリケーションリンク


アトラシアン製品間のシステム連携をする方法は、「アプリケーションリンク」を設定するだけです。

 

アプリケーションリンクの設定方法


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各システムに、システム管理権限のあるユーザーでログインし、管理画面より「アプリケーションリンク」(Bamboo のみ日本語 UI ではないので、「Application Links」 です)をクリックすれば上図の画面になります。

Application に JIRA などリンクしたいシステムの URL を入力して、「新しいリンクを作成」ボタンを押して認証すれば OK です。

その後に、「編集」リンクをクリックして、認証設定の確認や追加を行ってください。注意点として、各種のシームレスな連携を行うためには、「送信認証」「受信認証」で OAuth 認証の設定と、2段階認証の有効化をしてください。

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アプリケーションリンクの確認


アプリケーションリンクの設定については、実際に操作してみて確認という方法もありますが、以下で見極めるとよいでしょう。

 

1.ナビゲーションリンクの有無


Atlassian 製品でアプリケーションリンクを設定すると、左上から各システムに簡単アクセスできるナビゲーションが設置されます。個別に設定することもできますが、何もない状況でここに適切なリンクが設定されたならば、少なくとも、URL に不備があるとか、基本的な認証設定が失敗しているということはないでしょう。

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以下は、後述するプロジェクトの作成が終わった後で行える確認です。したがって、この時点では (1) の確認ができていて、上で紹介した認証設定をしておいていただければそれで OK としておくとよいでしょう。

 

2.Confluence – JIRA の連携確認


Confluence で「スペース」を一つ作成したならば、「スペース ツール」の「統合」にある「アプリケーションリンク」タブの「リンクの追加」で連携しているシステムの一覧を確認し、追加することができます。

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因みに、「スペース ツール」ですが、Confluence の右下に地味な感じにありますので、ぜひ見つけてください(権限が必要です)。

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3.JIRA – Stash, Bamboo の連携確認


JIRA でプロジェクトを作成したら、「管理」タブに切り替えると、「開発ツール」という項目があります。そこの状況を確認しましょう。

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ここで、警告表示されていた場合は、「更新」アイコンで再度更新して確認してみてください。警告が消えない場合は、もう一度アプリケーションリンクの OAuth 2段階認証のところを中心に確認してみてください。ここがうまくいっていないと JIRA から Git ブランチを作成したり、Git のコミットを検知したり、ビルド結果を収集したり、デプロイ結果を収集したりがうまくいかなくなります。

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JIRA のそれぞれの課題で見ることができるこの情報の収集ができないということです。

因みに、もし運用中にこの情報が表示されなくなったら、その場合もプロジェクトの開発ツールの連携状況を確認してみてください。

Stash との連携が取れていないと、ブランチ、コミット、プルリクエストの情報、ブランチを作成のリンクが表示されなくなります。Bamboo との連携がとれていないと、ビルド、デプロイの情報が表示されなくなります。

表示されていないだけで、システム間でのコミュニケーションが復旧すれば再び見えるようになります。データが途絶えてしまうわけではありませんので安心してください。

 

プロジェクトの作成


プロジェクトの作成は、以下の単位で行うとよいでしょう

  • Confluence – スペース (プロジェクトという概念ではありません)
  • JIRA, Stash, Bamboo – プロジェクト(Bamboo では CI プロジェクトと Deploy プロジェクトがあります)

各設定の詳細は、ほかのコンテンツに譲ることにしましょう。代表的な画面だけ貼り付けておきます。

プロジェクトの作成順序ですが、お勧めは、JIRA, Confluence, Stash, Bamboo の順です。特に、Bamboo のプロジェクト作成時には、Stash のGit リポジトリを簡単に登録できるので、先に Stash のプロジェクトとリポジトリを作成しておくことをおすすめします。もちろん、あとから設定もできますが。

 

JIRA のプロジェクト作成


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私は、Agile Scrum か Agile Kanban を選ぶことが多いです。それぞれで適用される課題タイプが異なるので、オンラインドキュメントなどで確認しておきましょう。

 

Stash のプロジェクトとリポジトリの作成


Stash も JIRA 同様にプロジェクトを作成しますが、ついでに想定しているリポジトリ(複数でももちろん OK)を作成しておきましょう。

空のリポジトリが作成されると、git のコマンドでの初期作業のガイドラインが表示されます。

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とりあえず、ここまでできていれば OK です。

 

Bamboo のプロジェクトの作成


「Create a New Plan」をすることで新規プロジェクトを作成できます。ここでのポイントは、先に設定した Stash のプロジェクトとリポジトリをあらかじめ設定しておくことができるところにあります。

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プロジェクト間のリンク


Confluence のスペース、JIRA のプロジェクト、Stash のプロジェクト、Bamboo のプロジェクトをリンクします。

 

Confluence でのスペースとプロジェクトのリンク


スクリーンショット 2014-12-02 14.30.57

先に紹介していますので、説明は省略します。

 

JIRA でのプロジェクトのリンク


JIRA プロジェクトの「管理」タブにて、「設定」という項目に、「プロジェクト リンクの設定」があります。これをクリックするとこの画面になります。

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「リンクの追加」で追加をしていきます。アプリケーションリンクで設定したものが選択肢としてでてきます。

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このときに、双方向リンクを設定できますので、問題なければ、双方向にしておくとよいでしょう。

 

つづく


こんな感じでシリーズ化して書いていこうかと思いますがいかがでしょうか?不必要なコンテンツを量産するつもりはないので、ぜひぜひ忌憚ないフィードバックをいただければ幸いです。

Twitter: @tnagasawa    Facebook: Tomoharu.Nagasawa   email: tnagasawa @ atlassian.com

RT や いいね!、はてブでも構いません。

 

この後は、

連携設定関連:


実作業編:

  1. Confluence で企画文書かきかき
  2. Confluence 企画文書から、JIRA 課題作成
  3. JIRA 課題の確認と状態遷移
  4. JIRA から Stash ブランチ作成
  5. Bamboo でブランチに対して CI 自動実行(任意)
  6. Stash から SourceTree 起動
  7. SourceTree でコード変更とコミット&プッシュ
  8. Bamboo でブランチに対して CI 自動実行(任意)
  9. JIRA で確認して、プルリクエスト依頼
  10. Stash でコードレビューとディスカッション&承認とマージ
  11. Bamboo で CI 自動実行
  12. Bamboo で Staging 環境に自動デプロイ
  13. JIRA で状況確認
  14. JIRA から Bamboo で Production 環境に自動デプロイ

てな流れでデータも流し込みつつ、実利用を想定したデモ環境ができあがります。

おまけで、HipChat 連携がありますが、この辺も、連携設定のおまけとして触れたいかなと思います。


 

 

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One thought on “実録!長沢のデモ環境を構築する手順 その1

  1. 「アプリケーションナビゲーター」は管理画面から見つかりますが、「アプリケーションリンク」が見つかりません。

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